BLOG

ブログ

売約済み<渋谷店>ヤマハ W201BW

売約済み<渋谷店>ヤマハ W201BW

なかなかお目にかかれない逸品♪
<こちらのピアノはご成約済みとなりました。現在の展示情報は→こちら

みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
渋谷店にとても素敵なピアノが入荷しました。

<YAMAHA W201BW>※ヤマハリニューアルピアノ

クラシカルなデザインがとても魅力的♪
高さ131cm/間口154cm/奥行65cm/重量245kg
1985年製

外装化粧材は根強い人気を誇るウォルナットです。
W201シリーズは当時の最高級機種として販売されていたピアノで、今でも多くのピアノファンを魅了し続けています。
そもそもの生産台数が少なく、手放されるオーナー様も多くなく、流通台数が少ないため出会える機会はあまりありません。
それにもかかわらず、偶然にも今回のピアノを入荷する前に弊社には1世代前のW201Bが展示されていましたがあっという間にご成約となりました。
やはり数が少ないだけあり、「これが欲しい!」というお客様は方々お探しになっているようです。

それでは、ピアノを見ていきましょう。
全体的に重厚感のあるクラシカルなデザイン。
W201シリーズの象徴ともいえるおしゃれな上前板は、トーンエスケープが搭載されています。
譜面台を前に引っ張ると横に隙間ができてそこから音が出るようになります。
アップライトピアノは音を集約して響かせる響板(共鳴板)が背面にありますので音の大部分は背面を中心に出るのですが、このトーンエスケープがあることで、よりいっそう直接的に演奏者に音が届きます。

実のところ、ピアノは隙間が多いのでトーンエスケープがなくても鍵盤の下などからも前面に音は出ていますが、やはり目の前から音が出てくるとだいぶ印象が変わります。
“自分がピアノを鳴らしている感覚”をより確かに味わえるのはトーンエスケープならでは。

この板チョコ模様、上前板だけでなく下前板や親板(側面の大きな部分)にもしっかりと刻まれています。
通常はあまり装飾がされない脚や棚板(鍵盤の下の部分)にも装飾が施されています。
装飾自体はシンプルですが、このひと手間が印象を大きく左右します。
高級機種と言われるW201BW。
もちろん見た目だけではありません。
トーンエスケープ機能付き譜面台、ソステヌートペダル、X支柱、中低音アグラフ、高音アリコート方式弦押さえ…と、当時のヤマハのアップライトピアノでできる最大限の工夫がされています。
ひとつひとつご案内したいところですが、機能が盛りだくさんなので、弊社の過去の記事を参考にご覧いただけますと幸いです。

X支柱、アグラフ、アリコートについてはこちらにて解説→ヤマハYUA

ソステヌートペダルはグランドピアノの真ん中のペダルと同じペダルで、右のダンパーペダルの全体の音を伸ばす機能を、特定の音にだけ発揮するペダルです。
例えば、「真ん中のド」だけを鳴らした直後にソステヌートペダルを踏み、そのまま別の音を鳴らすと、最初に鳴らした「真ん中のド」だけが伸びます。

音色は優しく上品です。
低音部はしっかり重量感を感じられながらもポーンと暖かく響き、高音は音の立ち上がりはふわっと優しく、立ち上がった後はきらっと軽やかに響く品の良さ。
なかなか出会えない貴重な逸品。ぜひ、ご試弾にいらしてください。
このどっしりとした重厚感とクラシカルな美しさ、現行品では見られないデザインの細やかさにこだわりの機能…
まさに中古ピアノの強みともいえる「中古でしか出会えない」すばらしいピアノです。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。