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<渋谷店>ヤマハ MX-303R※自動演奏取外済(展示品詳細)

<渋谷店>ヤマハ MX-303R※自動演奏取外済(展示品詳細)

中間サイズの木目ピアノ♪洋室にも和室にもマッチします。
こんにちは、三浦ピアノです。
渋谷店で展示中の、木目のピアノをご紹介します♪

<YAMAHA MX-303R>※中古再調整品 自動演奏取外済

高さ126cm/間口150cm/奥行61cm/重量237kg/1991年製
高さ126cm/間口150cm/奥行61cm/重量237kg
1991年製
題名の通り、MX-303Rは元々自動演奏装置の付いたピアノでした。
ヤマハの当時のカタログはこちら!
自動演奏装置を取り外して、アコースティックッピアノとして再生しました。

元々はこの部分にスイッチパネルが有ったんですね。パーツ丸ごと別の木材に付け替えましたので跡形もありません。
外装は、木のぬくもりを感じられるアメリカンウォルナット♪
いつの時代も根強い人気を誇っています。
半艶仕上げで、落ち着いた印象ですね。
置く場所を選ばず、洋室でも和室でも合いますね。
基本的にはスタンダードなデザインですが、こちらにご注目下さい!
鍵盤の下の部分に段々が入っていまして、ちょっとおしゃれさんです。
高級感が出ます。
細かいことですが、屋根の角が丸くなっているのもポイントです。

通常は角張っているのですが、このような小さな部分でも丸くなっていると雰囲気が柔らかく感じませんか?
それでは、弾いてみた感想です。

全音域でバランスがよく、明るい音色がお好きな方にはぴったりだと思います。
「バランスが良い音」というのは、本来は一言では表しきれないんです。
音が太すぎても細すぎても、固すぎても柔らかすぎても、軽すぎても重すぎても…と色んな要素がありますが、敢えていうのであればこのMX-303Rは音の太さのバランスが特に絶妙です。
明るい音色のピアノは音が太すぎるとパワフル過ぎたり、逆に細すぎるとキンキンと金属的な響きになってしまったり、どちらにせようるさく感じてしまうこともあります。
そこのバランスがとても良く、しっかりと芯がありつつも響き方が上品なので、「明るくてきれいな音」という印象です。

ぜひご試弾にいらしてください。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

<渋谷店>ヤマハ U1H(展示品詳細)

<渋谷店>ヤマハ U1H(展示品詳細)

これぞヤマハ!王道のきらびやかな音色が魅力♪
みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
渋谷店で展示中の、ヤマハの代名詞ともいえる黄金期のピアノU1Hのご紹介です!

<YAMAHA U1H>※中古再調整品
高さ121cm/間口150cm/奥行61cm/重量217kg
1976年製
さて、何がヤマハの代名詞なのか?
ここでは製造された年代のことを指しています。
型番のU1Hの末尾、製造番号の前にある"H"の部分のことです。
同じ年代でU1が背の高さ121cm、U2が127cm、U3が131cmとなります。
そして、マイナーチェンジをすると末尾のローマ字が変わります。

「U(1/2/3)Hは良かったよね」と昔からやっている楽器店や調律師から厚い信頼を寄せられるこちらのシリーズ。

"昔からやっている"楽器店や調律師というのがポイントで、このピアノが新品として販売されていた当時を経験した上で、現在中古品で出回っている現在の状態を見て「高い評価」をしているので、その経験値が評価の裏付けとなります。

「ハズレを引きにくい」と言うと語弊がありますが、長い期間生産され続けたモデルなので品質が高く、安定しています。

ピアノを探していると「ヤマハは明るい音、カワイはやわらかい音」というイメージをたびたび耳にされるかと思いますが(実際にどうかは置いておいて…)、そこでイメージされる"明るい音"というのは、高度経済成長に伴い日本でもピアノの需要が高まった時期と重なる、まさにこのH世代のきらびやかな音色が作ったイメージなのではないかと思います。

今回入荷しましたこちらのU1Hも、華やかな音色がとても魅力的です。

音の芯がはっきりとしたつややかな音色で、特に中音~高音部の歌いあげるような響きは、新品とは一味違う、中古ピアノならではの響きの豊かさが味わえます。
ピアノ全体が、共鳴箱のように豊かに鳴っているのがご体感いただけると思います。

1970年代のピアノと聞くと「古そうだけど大丈夫?」と不安になるかもしれません。
ピアノは年代に関係なく、きちんと手入れをしてあげないとそのピアノ本来の良さは発揮できません。
年数が経てば経つほど手間がかかってくる部分はありますが、そこは技術者の腕の見せ所ですね。
ぜひ、店頭で演奏してみてください。
中古ピアノの良さがよくわかる1台に仕上がっております。

みなさまのご来店を心よりお待ちいたしております。

PIANO SILENCER(後付けピアノ消音ユニット)のご案内

PIANO SILENCER(後付けピアノ消音ユニット)のご案内

みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
今回は、後付けのピアノ消音ユニットPIANO SILENCERについてご案内いたします。

弊社は国内で後付け消音ユニットの販売が開始されはじめた初期の頃より、多くの消音ユニット取付を行ってまいりました。
長年のノウハウから、他店ではお断りされてしまったようなピアノでも工夫を凝らして取付を行って、さらに取付技術の向上のため研究を続けてきました。

国産では、テクニクス(松下電器)が最も早く後付けユニットを販売開始し、テクニクス撤退後は、テクニクスの技術を引き継いだコルグをご案内しておりましたが、世界的半導体不足の影響を受け、コルグの消音ユニットが販売停止となり、「どこの消音ユニットを扱おうか…?」と悩みました。
それだけ、どこのメーカーも品質が向上し色んな技術を取り入れ、総合的には拮抗していたためです。
音色数やBluetooth接続など、色々な機能が充実していることも大切かもしれませんが、やはり消音ユニットを選ぶ決め手は、「従来のピアノのタッチを極力損なわないこと」が第一だと"調律師の店"である弊社は考えております。

その点と並んで、消音ユニットは"電化製品"ですのでメーカーのアフターフォローもとても大事なポイントとなります。

長年、消音ユニットを取り扱ってきた弊社にとってそれらの大事なポイントが「安心できる」と、今回選んだのがこちらのPIANO SILENCERです。
PIANO SILENCERは韓国のUSR LABというメーカーが製造しており、弊社は日本発売元のピアノメーカーより直接仕入れることができますので、お客様のご注文からアフターサービスまでスムーズなご案内が可能です。
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では、まずは操作についてです。

どこに操作ボックスが付いているか、遠目ではわからないくらい薄型なんです!
ピアノの楽器としての見た目も損なわないコンパクトさ♪
ふっかふかの大きなヘッドフォンが付属します。
手前の青く光っているボタンが電源ボタンです。
操作ボックスは収納されているので、まずはボックス本体を軽く押すと、手前にスライドされてボタンが出てきます。
これらのボタンは音色を変えたいときなどに使います。
ピアノを消音モードにするにはもう一つ大切な操作があります。
こちらの、操作ボックスとは反対側のピアノの脚の付け根に、レバーがあります。
このレバーで消音バーのON/OFF切り替えを行います。
<OFFの状態>
レバーを手前に45度くるっと回転させます。(軽い力で操作できますよ)
レバーを操作すると、ピアノの中で消音バーが動きます。
黄色の枠にご注目ください
<レバーOFF>
<レバーON>
ちょっと手前に動きました…!
この消音バーが手前に動くことで、通常は弦を打ってピアノの音を出しているハンマーが、弦を打つ直前でこのバーに動きを制御され、音が出なくなります。

レバーがOFFの状態→ONの状態。黄色の〇印の中、バーとハンマーが触れているのが見えますか?
そして、鍵盤の下のセンサーが動きを読み取り、ヘッドフォンやスピーカーから電子音が聴こえるのです。
さて、ここでPIANO SILENCERのモデルについてです。

PIANO SILENCERは下記2モデルあり、それぞれアップライトピアノ用・グランドピアノ用とあります。
・Classic V2(弊社渋谷店にて展示中)
・Premium V2
2機種の違いは、操作ボックスの液晶やボタンのデザイン、デモ演奏の有無・録音機能の有無などが異なります。
音源はClassicもPremiumも同じで、どちらもイタリアのファツィオリからサンプリングしています。
弊社で展示中のClassicは、上記の表のとおりピッチコントロールやキートランスポーズ、デモ演奏はありませんが、音色は10音色入っていますし、何より音源が上位モデルと変わりませんので、「音が消せれば、特に過剰な機能は必要ない」というお客様にぴったりです。

渋谷店にて、PIANO SILENCERとヤマハそれぞれアップライトピアノ用の消音ユニットをご試弾できます
渋谷店でのご試弾は予約不要ですが、PIANO SILENCERもヤマハも展示販売品のため、ご納品に伴う商品入れ替えのタイミングが合わずに一時的に展示がなくなる場合もございますので、ご来店前に展示状況をお問い合わせいただければ幸いです。

皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

年末年始(12/29~1/4)以外は年中無休ですので、いつでもお気軽にご来店ください。

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★消音ユニットの仕組みについてより詳しくご覧になりたい方は☞こちらをご覧ください(弊社ホームページへジャンプします)

★出張取付のお値段については、☞こちらをご覧ください(弊社ホームページへジャンプします)

★セット品の展示情報は、☞こa href='/sale.html' target='_blank'>ちこらを/a>をご覧ください(弊社ホームページへジャンプします)

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<三浦ピアノ渋谷店>

営業時間…AM9:30~PM7:00

最寄り駅…(地下鉄のお客様)渋谷駅B3出口より徒歩2分/(JRのお客様)渋谷駅ハチ公口より徒歩5分/(銀座線のお客様)ヒカリエより徒歩3分

消音ユニットセット品準備中です→展示再開しました

消音ユニットセット品準備中です→展示再開しました

みなさん、こんにちは。

三浦ピアノです。

弊社の看板商品である、コルグ消音ユニット(新品)+中古再調整品アップライトピアノのセット商品ですが、現在店頭展示品を準備中のためご試弾いただけない状況です。

来月半ば頃までには展示の準備が整うかと存じます。

今しばらくお待ちいただけますよう、お願い申し上げます。



↑8/26に上記のお知らせを掲載しましたが、9/4、お品物の準備ができました!

ヤマハU3Aとのセット品です。詳しいブログは準備中です。

価格はこちらよりご確認ください。

売約済み<渋谷店>ヤマハ W104(展示品詳細)

売約済み<渋谷店>ヤマハ W104(展示品詳細)

元気なオレンジ色のピアノ♩
こちらのピアノは売約済みです。現在の展示情報は➤こちら

みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
渋谷店にとてもきれいな、ビタミンカラーのピアノが入荷です。
<YAMAHA W104>※中古再調整品
高さ121cm/間口150cm/奥行62cm/重量225kg
1977年製
外装化粧材はミンディです。
あまり見かけない色だと思いませんか?
それもそのはず、ヤマハのピアノでミンディが使われているのはW104系のみですので、数が少ないんです。

一般的に、木目のピアノによく使われる化粧材はアメリカンウォルナットやマホガニーです。バーチもそこそこの数ありますね。

ミンディはたださえ数が少ない上にそれなりに個体差があり、もう少し茶色っぽかったり色が薄かったりと様々なので、必ずしも今回の個体のような彩度の高いきれいなオレンジ色のW104に出会えるわけではないのです。

流れるような美しい木目もミンディの特徴です。
デザインは鍵盤蓋や腕など一般的にはカーブしている部分もカクカクしている、スマートなデザインです。
隣の黒いピアノは腕がカーブしてますが、W104はかっちりとしたスクエアタイプ。
足もとに袴状の飾りを履いているオシャレさんです。
音色も、見た目の通り明るく元気な印象です。ハリがあってしっかりと芯が感じられる力強さがあります。
ピアノ自身が歌っているような、華のある豊かな響きが感じられ、表現する楽しさで心が満たされます。

この時代のヤマハはまさに黄金期で、背の高さに依らず、鳴りの良い楽器が多いです。
弊社は1925年よりピアノの修繕や販売を行っていますので、当然、このW104が新品として販売されていた当時も知っています。
代々、このピアノはああだった、あのピアノはこうだったと社内でその知識が受け継がれ、当時も今も良いピアノを厳選しています。

W104はまずこの素敵なカラーに目を奪われるはず!
なかなか出回らないピアノなので、気になった方はお早めにお問い合わせくださいませ。
皆様のご来店を心よりお待ち致しております。

売約済み<渋谷店>ヤマハ UX+コルグ KHP-2500

売約済み<渋谷店>ヤマハ UX+コルグ KHP-2500

新品の消音ユニット付き♪
<こちらのピアノはご成約となりました。現在の展示情報は➤こちら

みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
渋谷店にヤマハUX+コルグKHP-2500のセット品が入荷です!
コルグ消音ユニット在庫僅少です。

YAMAHA UX+コルグ KHP-2500>※ヤマハリニューアルピアノ+コルグ新品消音ユニット
高さ131cm/間口154cm/奥行65cm/重量250kg
1980年製
人気のUXにコルグの新品消音ユニットがついた魅力的なお品物です♪
ご存知の方も多いかもしれませんが、UXの"X"はX支柱のXです。
一般的なピアノの支柱はまっすぐ
X支柱はバッテン(X)型
なぜXなのかといいますと。

一般的に、現代のピアノは弦が中で交差しています。
弦(ピアノの場合正式にはミュージックワイヤーと呼びます)はとても大きな力で張られており、ピアノ1台で20tもの張力になります。
ピアノの中にはフレームという鋳物で作られた骨組みが入っていまして、そこが弦の張力をメインで支えているのですが、木でできた支柱もその役割の一部を担っているのです。
そのため、「支柱も、弦と同じように斜めにしてみたら良い効果が得られるのでは!?」と開発されたのがX支柱です。

支柱がX上になることで木部がねじれや歪みに強くなり、ピアノ全体の剛性が上がっただけでなく、音を響かせる心臓部である"響板"を支える力がより案定すると言われていました。
響板は弦の"振動"を集めて震わせる大事な部分です。
ギターやヴァイオリンみたいなやわらかい弦だと、演奏中はブルブル振動しているのが肉眼でもとてもわかりやすかと思いますが、ピアノも同じで演奏中は弦が振動していて、その振動を駒を通じて響板に集めて振動を増幅させます。
その響板の振動が安定することで、澄んだきれいな響きを得られます。
それがUXならではの透明感のある高音・なめらかな中音・ズーンと響く低音となるのです。

UXはX支柱だけでなく、他にも工夫が凝らされています。
同時期のスタンダードピアノU3H(同じ背の高さ)と比較すると、
・高音部にアリコートが使用されている(※アリコート…ハンマーに打たれたときに振動しない部分の弦も共鳴させるので倍音が発生しやすくなり、響きが豊かになる)
・鍵盤より下半分の"下前板"と鍵盤下部の境目の隙間が少し広くとられており、トーンエスケープ効果がある(※トーンエスケープ…音のヌケが良くなる)
↓UXだと中の弦が見えるほど空いているので音抜けが良くなる↓
↓当時の一般的なU3はほぼ隙間なし↓
と、ピアノの響きが良くなるよう、技術が詰め込まれたピアノなんです。

もちろん、後ろの世代になってくればアリコートもトーンエスケープもよく見かけるようにはなりますが、販売当時は「今までよりも1ランク上のピアノを」とこだわりをもって生産されていたピアノだったので、それが中古ピアノとして出回るようになった今でも質の良さや高い安定度を維持しており「UXは良いピアノだよね」と根強い人気につながっているのだと思います。

特に古くから調律に携っている技術者からの信頼は厚いと思います。
良い楽器は年数を経ても衰えることなく、また別の良さや味わいが出てくるんですね。

UXは腕木のデザインも特徴的です。
この時代のスタンダードラインであるUシリーズ(1枚目)はこのような一般的なデザインに対し、UX(2枚目)は滑り台みたいな急カーブ!
一見すると、普通のスタンダードなピアノなんですけど、なんとなくUXがどっしりして見えるのはこの特徴的な腕木の形状のためでしょうか。

さて、続きまして消音ユニットについて。

消音ユニットの仕組みについて詳しくご覧になりたい方はこちらをクリック♪※弊社の過去のブログです

まず、消音ユニットとはピアノに取り付けることで、今まで通りの"普通のピアノ"としても弾けて、必要に応じて音を消して電子ピアノのようにも弾くことができるようになる機械のことです。

「電子ピアノのように」という状態のときは、通常のピアノの音は出ないようにして(消音ON)、その間は電子音がヘッドフォンから聞こえるようになります。コルグの場合は切り替えレバーでON/OFFの操作ができます。

消音ユニットを取り付けることで、昼間は普通のピアノとして演奏し、夜間など外に音が漏れては困る時間帯は消音モードで演奏♩という1台で2役をこなすピアノになります。

消音ユニット付きのアコースティックピアノ(電子ピアノとの対比としてアコースティックピアノと呼ぶことがあります)と、電子ピアノの決定的な違いはこの切り替えができるという点と、「消音ピアノの内部構造はアコースティックピアノのまま」という点です。

消音時には音はもちろん電子音になりますが、内部の動きはピアノそのものなので一般的な電子ピアノのタッチ感とは雲泥の差があります。

消音ユニットは他の店頭展示品に後付けも可能ですし、お手持ちのピアノへ出張取付も可能です♪(※コルグ消音ユニットは残りわずかです)

「家族やお隣さんがテレワークなので長時間音が出せない」「お休みの日以外は学校や仕事で夜しか弾く時間がない」などなど現代のお悩みに消音ユニット付きのピアノ、いかがでしょうか。

「練習したいのに音を出せない…」そんな時は、レバーひとつで簡単に切替♪ぜひご試弾してみてください。

皆さんのご来店を心よりお待ちいたしております。

売約済み<渋谷店>ヤマハ M2H

売約済み<渋谷店>ヤマハ M2H

おしゃれなアンティーク調♪
<こちらのピアノは売約済みとなりました。現在の展示品情報は➤こちら


こんにちは、三浦ピアノです。
渋谷店におしゃれなインテリアピアノが入荷しました。

<YAMAHA M2H>※中古再調整品
高さ107cm/間口151cm/奥行62cm/重量174kg
1972年製
ヤマハの代表的なインテリアモデルMシリーズのうちの1つで、現行品のヤマハのインテリアモデルとはデザインのこだわり方が違います。中古ピアノ市場でしか出会えない素敵なモデルです。
まずは、人気の猫脚部分から見てみましょう。根元に付いている飾りがとてもチャーミングです。
脚自体もただの猫脚ではなく、縁取りがされていて丁寧なつくりになっています。
M2Hの外装は通常、ウォルナットの半艶ですが、こちらは全面塗装し直して"アンチック仕上げ"と呼ばれる、外側に行くほど色が濃くなるグラデーションカラーになっております。
家具調のデザインと相まって、昔の洋画にでも出てきそうなおしゃれな雰囲気ですね。

鍵盤蓋は、一般的なピアノとは異なる折り畳み式になっています。
両端につまみがありますので、そのつまみを持って…
まずは半分閉じて…
次に残りの半分を閉じます
弾いてみると、軽やかでなんともかわいらしい音色。
このコロコロと転がるような愛らしい響きはM2Hならでは。
他のピアノではなかなか味わうことができません。

素敵なアンティーク調のピアノをお探しのお客様、ぜひおすすめです。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。
予約不要ですので、お気軽にお越しください。

売約済み<渋谷店>カワイ C-380※ご注文可能

売約済み<渋谷店>カワイ C-380※ご注文可能

小ぶりな木目のピアノ♪特約店専売モデル
<店頭展示品はご成約となりました 次回入荷までお待ちください。現在の展示情報は→こちら

みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。

渋谷店にカワイの新品のアップライトピアノが入荷しました。
特約店モデルのC-380です。

<KAWAI C-380>※新品
高さ113cm/間口150cm/奥行59cm/重量200kg
2022年製

外装の化粧木材はバーチです。
シンプルなデザインのおかげで、ピアノの色味や木目のナチュラルな雰囲気が際立ちます。
色味も明るめなので、軽やかな雰囲気がお好きな方にはもってこいです。
優しい色合いで、お部屋の雰囲気が明るくなりますね♪
Cシリーズは全5機種ございますが、C380はコンパクトなサイズ感とシンプルなデザインで人気の機種です。

小型のピアノは、猫脚だったり可愛らしい装飾が施されているタイプのものをよく見かけますが、C380はアップライトピアノらしいスタンダードなデザインを踏襲しています。

Cシリーズは小ぶりなピアノであってもこだわりポイントがあります。
鍵盤はファインアイボリー白鍵とファインエボニー黒鍵が使用されています。
汗を逃がしてくれる素材なので、一般的なアクリル鍵盤よりも滑りにくくなっています。
カワイの上級モデルであるK-700とK-500にも使用されています。
また、イギリス生まれの伝統ある老舗高級フェルトメーカー【ロイヤルジョージ】のフェルトを使用したカワイハンマーを使用しており、質の良い弾力のあるハンマーフェルトが豊かな音色を彩ります。

C-380やC-480は背の高さが113cmと小ぶりな部類ですが、柔らかさと芯の強さが両立されたしっかりとした音色で良く歌ってくれる楽器です。
そして、個人的にはこのなが~い譜面台がとてもありがたいです。
皆さんも、学校のピアノなどで譜面が乗りきらずに苦労したことありませんか?
小型ピアノの音色に時折みられる角が立ったような感じもなく、丸みを帯びつつも柔らかすぎることのないしかっりした音色です。
小型でも骨太な音が出るのはCシリーズがこだわって作られている証♪
バランスよく、弾きごたえも感じられると思います。

ぜひお試しください。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。

グランフィールって知ってる?

【渋谷店・新品】ベヒシュタイン A.2

みなさん、こんにちは。

三浦ピアノです。

本日は弊社でもお取り扱いしておるグランフィールについてご紹介いたします。

弊社は、一般の楽器店の中では関東圏で一番早く取り扱いを開始したお店ですので、その分取付実績も多くございます。

渋谷店に見本も展示しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。



【グランフィールとは…】

鹿児島県にあるピアノ店"藤井ピアノサービス"の藤井社長が考案し、2010年に実用化された、アップライトピアノに後付けできる機構です。

その名の通り、アップライトピアノにグランドピアノ並みの運動性能を与える、画期的な考案です。

日本国内だけでなく海外でも特許を取得され、2013年にはグランフィールを最初から搭載した新品のアップライトピアノ"グランフィールピアノ Gf01Wn"が発売されました。

Gf01Wnはその後モデルチェンジを重ね、現在はGf10Wnというモデル名で販売されております。

弊社では、ヤマハの背の高さ131cmのモデルにグランフィールをセットし、展示いたしております。



【アップライトピアノとグランドピアノの違いとは?】
それこそ見た目からして異なりますが、内部構造(アクションと呼びます)が大きく異なります。
~アップライトピアノのアクション模型~
~グランドピアノのアクション模型~
大きな違いとして、アップライトピアノはハンマーが縦についていて、グランドピアノは横に寝ていますね。

このハンマーの向きの違いから、運動性能に差が出ます。

ハンマーが下から上に動くグランドピアノのハンマーは、打弦後、自重で素直に下りてくることに加えて、アップライトピアノにはないレペティションレバーという部品のおかげで、ハンマーが素早く次の打弦の準備ができます。

対して、アップライトピアノは手前から奥に動くため、打った後戻ってくるのが重力を味方にしているグランドと比べて遅いのです。

そのような構造の違いから、よく言われる【同音連打】に大きな差が出ます。

1秒間にできる同音連打の回数は、グランドピアノは14回・アップライトピアノは7回です。

数字にすると倍の差になります。

弾き心地で表すならば、グランドピアノは鍵盤を一番底まで押してから、だいたい1/3くらい、体感ではちょこっと力を抜いたくらいで同じ鍵盤を弾くこと(連打)ができます。

アップライトピアノは鍵盤を一番そこまで押してから、ほぼ一番上(元の位置)まで戻さないと同じ鍵盤を弾くこと(連打)ができません。

グランドピアノの方が圧倒的に指の動きに鍵盤が追従してくれるのです。

つまりは、連打性能だけではなく、繊細なピアニッシモのコントロールのしやすさや、トリルの細やかさに差が出て、最終的にはピアノ全体の楽器としての表現力の差につながります。

同音連打の話に戻りますが、グランフィールのついたアップライトピアノは1秒間に13回の同音連打が可能と言われています。

ほぼグランドピアノと同じですね。

「先生のところのグランドピアノではできるのに、自宅のアップライトではできない…」そんな動きもグランフィールが付くと断然やりやすくなります。

それは、同音連打だけではなく、通常のアップライトピアノでは出しにくかった"ピアニッシモ以下の小さい音"が出しやすくなったり、ピアノ全体の表現力向上につながります。

鍵盤のコントロールがしやすくなるということは、演奏者の思いを音に乗せやすくなるということではないでしょうか。

それがグランフィールの最大のメリットだと弊社は考えています。




【中身はどうなっているの?】

では、一般的なアップライットピアノの中身と、グランフィール付のアップライトピアノの中身を比較してみましょう。

<1枚目:一般的なアップライトピアノ & 2枚目:グランフィール搭載のアップライトピアノ>
ううーん、わかりにくいですよね……

では、拡大していきましょう。

新たなバネが2種類追加されていまして、それぞれ88本(すべての鍵盤の数)ずつ取り付けます。



<ショット&ドロップスプリング>音の立ち上がりがクリアになって伸びやかに♪

ハンマー静止時→打弦時の写真です
(普通のピアノには付いていませんね)
ショット&ドロップスプリングは、ハンマーが弦に接する時間を短くするために取り付けるパーツです。

グランドピアノは下から上にハンマーが動くので、戻ってくるのは重力に従って一瞬ですが、アップライトピアノは手前から奥への動きなので、グランドピアノに比べてハンマーの戻りが遅い=弦に接している時間が長いのです。

弦に接している時間が長いと、弦の振動を阻害してしまい、倍音が発生しにくくなってしまいます

この、ショット&ドロップスプリングは、打つ瞬間にハンマーの柄の部分が当たるので、弦に当たる速度も離れる速度も上がるので、音の立ち上がりがクリアになります。



レペティションスプリング>素早い同音連打や細かい表現がしやすく♪

ハンマー静止時→打弦時の写真です
(こちらも、普通のピアノには付いていません)
ハンマーが弦を打つために、ハンマーを押し上げているジャックと呼ばれる部品があります。

レペティションスプリングは、そのバネの力でジャックが元の位置に戻るのを従来よりも素早くしてくれます。

ハンマーの次の打弦のスタンバイを早めてくれ、素早い同音連打が可能になります。

(しかし、これだけではないのです。もう一か所加工するところがあるのですが、その一番大事なところは企業秘密とのことで弊社で勝手に発信はできないので、気になる方は店頭でお話しさせていただきます。)

グランドピアノ並みの数早い同音連打が可能になるほど細やかな動きができるようになることから、一般的なアップライトピアノでは出しにくいpp(ピアニッシモ)以下の繊細な音のコントロールがしやすくなったり、テヌートでの音抜けがしづらくなったりなど、アップライトピアノを演奏する上でもどかしく感じていた部分が解消され、自分のしたい表現がピアノにきちんと伝わってくれるように感じられると思います。

最後に、あえてデメリットをお伝えするとすれば、グランフィールをつけると「アップライト特有のヌケ感が弱い」という感想をいただくこともございます。

弊社では、取付の研究を重ねており、元のアップライトピアノの感覚を完全になくしてしまわないよう、工夫して取付をしております。

ただ、元の感覚を優先しすぎるとグランフィールの効果を発揮できないため、やはり違いは出ます。

その弾き心地をご体感いただくため実機を展示販売いたしておりますので、ぜひご試弾ください。

みなさんのご来店を心よりお待ちいたしております。

売約済み<渋谷店>ヤマハ YUS

売約済み<渋谷店>ヤマハ YUS

人気のX支柱♪121cmタイプ
<こちらのピアノはご成約済みとなりました。現在の展示情報は→こちら

みなさん、こんにちは。
渋谷店に展示しておりますヤマハYUSのご紹介です。

<YAMAHA YUS>※中古再調整品
高さ121cm/間口150cm/61奥行cm/重量215kg
1982年製

まず目に留まるのは上前板に縦に入ったスリット♪これは単なる飾りではなく、トーンエスケープになっています。
トーンエスケープとはその名前の通り「音の逃げ道」です。
ピアノは基本的に、大部分の音を響板(共鳴板)から出しています。
もちろん、ピアノ全体も共鳴箱になっていますし、あちこち隙間があるので色んな部分から音は出ているのですが、基本的には弦で起きた振動が駒を伝って響板に集められます。
アップライトピアノの場合は、響板が背面にあるのでそこをメインに音が出ていることになります。
そこで、前側にも音の抜けるところを作ることで、より直接的に演奏者に音を届けることができるのです。
上から見ると
裏から見ると
続きまして、YUSの最大の特徴は…

YUSという名前から現行品のYUSシリーズ(YUS-1/3/5)と誤解されてしまうことも多いのですが、YUSは“背の高さ121cmのピアノで初代のX支柱タイプ”になります。
YUSのあとUX1→UX10→UX100とモデルチェンジして「あ、X支柱なのね」と名前が分かり易くなります。
中古市場で人気のX支柱のピアノ。
さて、X支柱とは何のことでしょうか?
画像でお分かりの通り、背面の“支柱”が斜め(Xの形状)になっていますね。
一般的なピアノはまっすぐです。
ピアノの弦張力は、1台で20tにも及び、その強力な張力のおよそ半分をこの支柱で支えています。

ピアノの弦は、良い音を出すためにはなるべく長さを確保したいことから、ピアノに対して平行ではなく斜めに張られています。(むか~しのピアノでは平行弦もあったりします)

X支柱が作られたワケはここにあります。
先述した強力な張力を支えるために柱も同じように斜めに組み合わせることで、耐久性が増すばかりでなく、弦の振動が安定してより美しい音色を奏でるともいわれています。

ちなみに、現在同じくX支柱で131cmタイプのUXも渋谷店にて展示中です
実際に演奏してみた感想です。
音の立ち上がりがはっきりしているので、動作に対して音のレスポンスが速く感じます。
しっかりした音質ですが、不思議と角張った感じはなく、あたたかみがあります。
音にまとまりがあって、ふっくらとした豊かな響きが心地よいです。
ぜひ、ご試弾ください。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。