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売約済み<渋谷店・消音ピアノ>ヤマハ U300+消音ユニットPiano Silencer Classic V2(展示品詳細)

売約済み<渋谷店・消音ピアノ>ヤマハ U300+消音ユニットPiano Silencer Classic V2(展示品詳細)

ヤマハのフルサイズアップライトピアノに新品の消音ユニット"Piano Silencer"をセット♪
~こちらのピアノは売約済みとなりました。次のセット品のご用意迄今しばらくお待ちください。現在の店頭情報はこちらから~


みなさん、こんにちは。
三浦ピアノです。
渋谷店に消音ユニットをセットしたピアノが入荷しました!

YAMHA U300+PIANO SILENCER Classic V2>※ピアノ本体:中古再調整品
高さ131cm/間口154cm/奥行65cm/重量241kg
1995年製
ヤマハのフルサイズ(背の高さ131cm)のアップライトピアノに、ピアノサイレンサーの新品の消音ユニットをセットしたお買い得なお品物♩

まずはピアノ本体からご紹介します。
1995年製のヤマハU300。
弾いてみた感想です。
パキっとした爽やかさのある、通りの良い響き。
素直に体に入ってくるような、淀みのないすっきりした音色です。
やはり、素直な音は表情がつけやすく、弾き手の気持ちがダイレクトに音に映ります。
フルサイズのピアノならではの澄んだ音を体いっぱいに感じられ、気持ちよく演奏ができます。
弊社では、国内で消音ユニットが販売され始めた当初から多くのピアノに取付を行い、研鑽を積み重ねて、他のお店では断られてしまったピアノにも取付を行ってきました。
店頭では試弾見本を兼ねて消音ユニットとのセット品を展示販売してきました。
当初は、弊社のように実際に展示をしているお店はなかなか無く、消音ユニットが必要な環境であっても「実物を試すことができない」という状況が多かったようです。

弊社では、消音ユニットとのセット品は131cmクラスのピアノにつけることが多いのですが、やはり「生音の状態でも消音の状態でも、最大限お客様の気持ちに答えられるピアノであってほしい」という思いからです。

「ピアノを探している」とピアノの先生や調律師に相談してみると、「特にこだわりがなければ、なるべく背の高いピアノ」をおすすめされることが多いかと思います。
一般的には、背の高さが120cm以上のものをスタンダードサイズ、130cm以上のものをフルサイズ、120cm未満は小型(だいたい110cm未満はコンソール、100cm未満はスピネット)、と分類されています。
ピアノの背が高くなると弦を長くとることができ、美しい音を響かせる要である響板も大きく作ることができます。
「ピアノが大きいと音量が大きくなるんじゃないの?ご近所さんに迷惑じゃないかしら…」というお声も耳にしますが、音量が大きくなるというよりも、そのピアノ自体のダイナミックレンジ(音の強弱の幅)や、音の厚み・伸びやかさに差が出ます。
デッキのような小さなスピーカーと、ホームシアターに付いているような大型のスピーカーでは、同じ音量にしても出てくる音の重厚感や臨場感が全く違いますよね?
ピアノでいうところの響板(共鳴板)のサイズの差は、そんなイメージです。

長さや角度に余裕をもって張られた弦はきれいに振動してくれるので、伸びやかで澄んだ音色になります。
また、小型のピアノと比べてピアノの内部アクションにも余裕があるので、音質やタッチ感などあらゆる部分で調整できる幅が小型のピアノよりも広く、お子さまの成長や大人の方のお好みの変化など、ピアノがお客様の要望に応えていけるという点が何よりも重要です。
きちんと強弱の幅があり、余裕のある内部アクション、澄んだ音…とメカニック全ての要素が絡んで「弾きやすいタッチ」が生まれ、大型のピアノならではの弾きやすさは、演奏するときの音楽表現のしやすさに直結します。

また、内部アクションの調整寸度に余裕があるということは、消音ユニットを取付しても元のピアノのタッチへの影響を最小限に抑えることができます。(※取付技術者の経験値にも依りますが)
続きまして、消音ユニットについて。
Piano Silencer(ピアノサイレンサー)のClassic V2をセットしています。
まずは、操作ボックスの場所ですが…薄型すぎてぱっと見わかりませんね。
ピアノらしさを損ねないコンパクトさです。
操作ボックスは普段は収納されていて、使うときだけ引き出すことができます。
♩消音ユニットってこんなに便利♩

◎レバーやペダルなどの簡単なワンタッチ操作で、アコースティックピアノ(普通のピアノ)と切り替えができる!→練習の時間帯や、内容に応じてサイレントと生音をチェンジ♪

◎サイレント機構はアップライトピアノへの後付けなので、ピアノ内部の動きは普通のピアノと同じ!→サイレント演奏中は、音は電子音になっても、弾き心地はアップライトピアノの自然なタッチ感

※電子ピアノは、電子音でしか演奏できないのはもちろんのこと、アコースティックピアノが音を出すための機構(アクションと呼びます)が内蔵されていないので、弾き心地が全く異なります。

消音ユニットは、以前は「マンションなのでご近所に迷惑にならないように…」というご心配からお取り付けになられるお客様が多かったのですが、コロナ禍以降「"リモート"でずっと自宅で仕事で…」というご相談も増えました。

「ピアノが弾きたい!」といざピアノの前に座っても、自分の後ろで家族がテレビを見ていたら弾きにくいですよね。
特殊なことではなく、日常的なことで思いのほか「今弾きたいのに…」というタイミングと弾ける環境が揃わないこともあるかもしれません。
そもそも大人の方ですと日中はお仕事で、帰宅後ピアノに向かえるのは20時以降…だったりしますよね。

"弾きたい気持ち"を我慢したり、練習意欲が削がれてしまわぬよう、「弾きたいときに弾く」ということが当たり前にできるのが、消音ユニットの1番の利点。

音を出せない時は消音ピアノに切り替えて演奏、出せるときは思いっきり生の音を楽しむ、1台のスペースで2通りの使い方ができるのはとても便利ですよね。
ただ、消音状態のピアノはいくら内部アクションが元のピアノと同じとはいえ出てくる音は電子音。
昔に比べて音源やセンサーの質は向上してきましたが、音楽を表現する喜びは生のピアノがやっぱりいちばん。
現代の住環境的に消音ユニットが必須なお宅も増えているかと思いますが、生音を出せるときはなるべく生音で、「やっぱり生の音は良いな♪」と、よりいっそう「楽器を鳴らす喜び」を感じながら演奏してもらえると、調律師である我々も嬉しいです。

みなさんのご来店を心よりお待ちしております。

★PIANO SILENCER消音ユニットについて詳しくご覧になりたい方は☞こちら(弊社のブログにジャンプします)