人気のX支柱♪121cmタイプ ヤマハ YUS
~こちらのピアノはご成約済みとなりました~
みなさん、こんにちは。
渋谷店に展示しておりますヤマハYUSのご紹介です。
<YAMAHA YUS>※中古再調整品

高さ121cm/間口150cm/61奥行cm/重量215kg/1982年製
まず目に留まるのは上前板に縦に入ったスリット♪これは単なる飾りではなく、トーンエスケープになっています。

トーンエスケープとはその名前の通り「音の逃げ道」です。
ピアノは基本的に、大部分の音を響板(共鳴板)から出しています。
もちろん、ピアノ全体も共鳴箱になっていますし、あちこち隙間があるので色んな部分から音は出ているのですが、基本的には弦で起きた振動が駒を伝って響板に集められます。
アップライトピアノの場合は、響板が背面にあるのでそこをメインに音が出ていることになります。
そこで、前側にも音の抜けるところを作ることで、より直接的に演奏者に音を届けることができるのです。

上から見ると

裏から見ると

続きまして、YUSの最大の特徴は…
YUSという名前から現行品のYUSシリーズ(YUS-1/3/5)と誤解されてしまうことも多いのですが、YUSは“背の高さ121cmのピアノで初代のX支柱タイプ”になります。
YUSのあとUX1→UX10→UX100とモデルチェンジして「あ、X支柱なのね」と名前が分かり易くなります。
中古市場で人気のX支柱のピアノ。
さて、X支柱とは何のことでしょうか?

画像でお分かりの通り、背面の“支柱”が斜め(Xの形状)になっていますね。
一般的なピアノはまっすぐです。

ピアノの弦張力は、1台で20tにも及び、その強力な張力のおよそ半分をこの支柱で支えています。
ピアノの弦は、良い音を出すためにはなるべく長さを確保したいことから、ピアノに対して平行ではなく斜めに張られています。(むか~しのピアノでは平行弦もあったりします)
X支柱が作られたワケはここにあります。
先述した強力な張力を支えるために柱も同じように斜めに組み合わせることで、耐久性が増すばかりでなく、弦の振動が安定してより美しい音色を奏でるともいわれています。
ちなみに、現在同じくX支柱で131cmタイプのUXも渋谷店にて展示中です

実際に演奏してみた感想です。
音の立ち上がりがはっきりしているので、動作に対して音のレスポンスが速く感じます。
しっかりした音質ですが、不思議と角張った感じはなく、あたたかみがあります。
音にまとまりがあって、ふっくらとした豊かな響きが心地よいです。
ぜひ、ご試弾ください。
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。
SHARE
シェアする
[addtoany] シェアする